「似非失恋計画」
俺には、好きな人がいる。おまけにその人と両想いというオプション付きである。
それがどうした、って思う人もいるかもしれないけど、これはこの物語にとって重要なことである。だから、一番最初に書かせてもらった。最初の一行、特に後半は、この物語にとって、非常に重要である。だから、今後この物語を読むにあたって最初に一行を忘れないでほしい。
俺は、同じクラスの『めー』こと柴崎明里が好きである。そしてめーも、俺こと笹塚恭助が好きである。
それだけなら何ら問題もなく、俺達は普通に仲良く過ごしていた。
が、ある日、思いついてしまったのだ。俺が。
何を思いついてしまったのか? ずばり言うと、俺が他の人を好きになったとめーに言い(もちろんのこと嘘である)、めーの反応を見るというもの。題して「似非失恋計画」である。
別にこれを思い付いたのは、単純にめーがどういう反応をするのかが見てみたかっただけである。それ以外になんの考えもない。
大丈夫、めーのことだから、多少怒りはするかもしれないけど笑って許してくれるさ。
そんな軽い考えで俺は居たんだ。常識的に考えてそれはないよな。後々思い返したらそう思うんだけど、あの時の俺はそんな考えは微塵も思い浮かばなかった。なんて大馬鹿野郎なんだよ。
とりあえず、その計画の実行まで、実行中、実行後のことを書こうと思う。楽しんで読んでくれれば幸いである。
応募しようと思って書いてる話の冒頭。
ここに移して思ったことは長いなおい。
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