「ねぇキョン」
「何だ?」
「何で私を選んだの?」
「はぁ?」
それは、俺とハルヒが付き合ってから三カ月ほど経ったある日。
やっと恥ずかしがらずにデートとやらができるようになった時のことである。
「だから、SOS団には有希もみくるちゃんも居るし、その他にも鶴屋さんとか、女の子はいっぱい居るでしょ? なのに、どうして私を選んだの?」
「どうして、って聞かれてもなぁ・・・・・・」
朝比奈さんは麗しいお方だけど、いずれは未来へ帰ってしまう。
長門もそうだ。
鶴屋さんはいい人なんだけど、うーん、何と言うか、鶴屋さんとはそいういう関係はうまく築けない気がする。
だからと言って、じゃあなんでハルヒなんだ?
そりゃあ、ハルヒは美人だしスタイルもいい。勉強も運動もできる。
が、その反面、この変人っぷりだ。
うーむ、どうしてだろう。
「じゃあ逆に、お前は俺のどこが良かったんだよ」
「へ? え、えーと、その・・・・・・」
ハルヒは顔を真っ赤にして、言葉を濁した。
「・・・わ、私のわがままに、付き合ってくれるところ・・・とか?」
小さな声で、ハルヒは言った。
こいつ、可愛いな。
「そうか」
「あんたはどうなのよ?」
「そうだなぁ、強いて言えば」
俺は一息ついていった。
「そうやって可愛いところ、かな?」
ハルヒはまた、顔を真っ赤にした。
ハルキョン。
久々にこういうの書いたからキョンの口調があれです。
両想い設定。
さぁて、またハルキョンサイトめぐりしよう。
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