私が久しぶりに彼女の姿を見たとき、私は成長したその姿に、少しだけ驚いた。
前に会った時の幼さ、無垢さ、あどけなさが消えて、大人びてしまっていた。
「独占欲。」
「久しぶりね。前に会ったのはもう、どれくらい前かしら」
興味がわいた。
すっかり変貌した彼女に。強者以外に興味のなかった私が。
だから、私から話しかけてみた。
私のことを、覚えているのかどうかもわからない少女に。
「・・・・・・あなたは、ああ、幽香ね」
少し間をおいて、彼女が言った。
よかった、覚えていてくれた。
少しだけ安堵した。
「随分変わったのねあなた」
「逆にあんたはちっとも変わらないわね」
「だって、妖怪ですもの」
「ああ、そうね」
口調も昔とずいぶん変わった。
服装も、性格も変わったように思う。
そばにはなぜか人形もいる。戦い方も変わったんだろうか。
「一応妖怪の部類に入る癖に、そんなに変っちゃって」
「うるさいわねぇ。都会派は変わるのよ」
「あら。私はてっきりあなたは田舎の娘だと思っていたわ」
「失礼ね。あんたこそ、昔はもんぺなんか穿いて田舎っぽかったじゃない」
「それは昔の話よ。あなたは今も田舎くさい」
アリスは小さくため息をつくと、「あんたはねぇ。ったく。魔理沙みたい」と呟いた。
魔理沙・・・・・・。
魔理沙?
「魔理沙って、あの?」
「幻想郷にはあいつ以外に魔理沙なんていないと思うけど?」
「あら、そうね」
魔理沙。魔理沙?
あいつは、アリスと仲がいい?
ああそういえば、前にメディスンが行っていた。
「えーりん、前に白黒の魔女と人形使いに倒されたことがあるんだって」って。
アリスは今、人形を持っている。
だからきっと、その人形使いはアリスで違いないだろう。
白黒の魔女。
これだって、魔理沙しかいない。
――二人で、倒しに行った。アリスと、魔理沙が。
――二人で、異変を解決した。アリスと、魔理沙が。
――二人で。
何故だろう。
その事が、すごく腹立たしくて。
その事が、すごく妬ましくって。
妬ましい。
誰を?
決まってる。――魔理沙だ。
魔理沙を妬む? どうして?
アリスと二人で異変を解決したから。
アリスと二人で、何かしたから。
アリスと二人で、居たから。
「アリス」
気づいた時には遅かった。
「何?」
私はアリスに恋い焦がれてた。ずっとずっと、昔から。
「魔理沙なんかじゃなくって」
そして今でも。
「え?」
気づいた時には私の心は
「私のものに、なりなさいよ」
独占欲が、支配してて。
*
意味不明になってしまった。
文章力のなさが嘆かわしい。
ゆうかりんって独占欲強そうなので、それを表現した。つもり。
この話の中の二人は私の中のゆうかりんと私の中のアリスですので、皆さんのイメージと違ったらごめんなさい。